アンチヒーローのレジェンドに感動!

サンテレビの広報番組の取材で、すごいレジェンドにお会いした。

皆さん、 高校野球史上、最長試合時間になっている、延長25回、中京商業中学対明石中学の試合をご存知でしょうか。1933年の話しです。スコアボードが足りなくなって、急遽、足していった写真が、印象的な試合です。

試合は、延長25回裏、中京商業中学がサヨナラ勝ちしたのですが、そのサヨナラとなった、セカンドゴロ、本塁に暴投したと言われている、セカンドの嘉藤栄吉さん、まだ、ご存命の時に、取材して、アンチヒーローになった苦労話を色々お聞きしました。

当時の明石、地元の野球熱はすごく、自分のエラーのせいで、明石中学が負けたというのがあったので、怖くて、明石に帰れずに、中国に逃げるように渡ったそうです。当時の野球のエリートコース、東京六大学への進学も決まっていたのも断念したそうです。

中国でも、しばらく野球を続け、明石に帰って来たときは、あのエラーした嘉藤やというのがばれるのが、怖くて、しばらくは、「加藤」と名前を偽って生活していたそうです。

その嘉藤さん、めちゃ強調してはったんは、「あれは、エラーやない、厳密にはフィルダーチョイスや」。

小生も、あのサヨナラのVTR,何度も見ましたけど、セカンドゴロ、ちょっと慌てたのか、嘉藤さん、本塁への送球が高くて、キャッチャーが捕球のためジャンプしている間にランナーがホームインしている。ノーアウト満塁、ホームインされたらサヨナラで負けだったので、嘉藤さんは、ホームに投げるしかなかった。もし、送球がよかったら、満塁なのでフォースプレーになるので、アウトだったように思いますが。

嘉藤さんのエラーで負けたという報道のために、その後、大きく、人生が狂わされ、苦労したと語る、レジェンド嘉藤さんに感動しました。

2023年12月17日